ファッション

ダウンの暖かさって何で決まる?フィルパワーやダウンの割合、ダックとグースについて解説

2022年10月24日

 ダウンの暖かさってどうやって決まるのだろうと思ったことはありませんか?最早定番アイテムとして街に浸透しているダウンジャケットですが、せっかく買うのなら暖かいダウンジャケットが良いですよね。何がダウンの暖かさに影響してくるのか纏めてみました。

ダウンの封入量

 一つ目は「ダウンがどれだけいっぱい入っているか」です。これは当たり前と言えば当たり前ですよね。薄いダウンと分厚いダウンのどちらが暖かいかと聞かれれば、分厚いダウンの方が暖かいです。

 真冬の非常に寒い時期には分厚いモコモコのダウンがあれば安心ですし、そこまで寒さを警戒しなくてもよい気温のとき、車移動が中心のときは薄いダウン(インナーダウンと言われるものでも可能でしょう)がピッタリです。

 それではとにかくダウンがいっぱい入っているのが良いのかと言われると、そうでもありません。

軽さに繋がる「フィルパワー」

フィルパワーって?

 「フィルパワー」という言葉を聞いたことがありますか?ダウンを購入検討した人や持っている人は聞いたことがある人もいるでしょう。端的に言…と、

フィルパワー・・・ダウンの嵩、膨らみの指標

 です。つまり、

  • フィルパワーが高い・・・少ないダウンの量でしっかりボリュームがでる→軽い
  • フィルパワーが低い・・・ボリュームを出すためにはダウン量が沢山必要→重い

ということです。フィルパワーって聞くと暖かさの指標かな?と思いますが、主には嵩と重さに繋がると考えてください。

 ただし、フィルパワーも低く嵩もない、だと寒くなってしまうので、やはりフィルパワーが高いことは軽さと暖かさに直結します。高いに越したことはないでしょう。

「ダックダウン」「グースダウン」

 嵩のお話でいくと「ダックダウン」と「グースダウン」のお話もあります。

  • ダックダウン・・・アヒルの胸の毛。アヒルが小柄の為ダウンボールが小さくグースに比べ膨らみが弱い
  • グースダウン・・・ガチョウの胸の毛。アヒルに比べ大柄の為ダウンボールが大きくダックに比べ膨らみが大きい

 こういった違いがありますので、基本的にはグースダウンの方が高級です。ここで気にして欲しいのは、この二つが「膨らみ」の違いであることです。つまり「フィルパワー」も関係してくるのです。

「ダックダウン700フィルパワー」と「グースダウン650フィルパワー」

 皆さん、これどっちが良いかわかりますか?

「ダックダウン700フィルパワー」です。

そう、ダウンの質をそもそも表しているのは、「ダックダウン」「グースダウン」ではなく、フィルパワーなのです。

ただし、ダックダウンのフィルパワーの上限は750ほどと言われているのに対して、グースダウンは何と1000フィルパワーなんて商品も登場しています。最高級品として君臨するのはグースダウンで間違いないですね。

「ダウン」「フェザー」の違い

 この2つって「ダウンが多ければ多いほうが暖かい」と思いがちですよね。これってそうでもないのです。

 「ダウン」というとフワフワのダウンボールと言われるこういったものであり、

「フェザー」はこういったいわゆる鳥の羽。

 そもそもダウン100%ではダメなのか?ダウン自体が非常に柔らかい為、ダウンだけだとうまく膨らんでくれないのです。つまり芯としてフェザーが必要ということ。ではダウンの割合はどれくらい必要なのか?これはダウンが7,8割以上入っていればOKです。ダウンの割合で暖かさを見がちですが、8割も入っていればもう十分ですので気にしなくても大丈夫ということですね。あくまで嵩・膨らみが重要だと考えてください。

ダウンジャケットのサイズ感

 ここまで「ダウンの質」の話をしてきましたが、ダウンの暖かさを考える上で「サイズ感」は欠かせません。

 ダウンは暖かい空気をモコモコ部分にため込み、それで体を包み込むことで暖かさを生み出します。この原理はウールのニットも同じですね。つまり、「体を包み込む」必要がありますので、窮屈でない程度に体にフィットする必要があるのです。

 もし体とダウンの間に隙間が空いているとそこに冬の冷たい空気が入ってきてしまい、せっかくの暖かい空気を体が感じることができず、寒さに繋がってしまいます。もしサイズ感で悩んでいるのなら、暖かさを重視するのであればフィット感に重きを置いても良さそうです。

 一方で「ゆったり着たいな」「今家にあるダウンが大きいから寒いんだな」という人もいるでしょう。そんな場合は隙間を埋めてしまえばOK。

 具体的には、『首元』と『裾』の2か所です。この2か所が寒気の通り道ですので、ここを埋めてしまいましょう。首元はマフラーやネックウォーマー、裾はリブがあればOKです。最近であればノースフェイスのネックウォーマーも人気ですね。

まとめ

 ダウンの暖かさの基準って何だろうという人も多いと思いますので、簡単にまとめてみましたがいかがだったでしょうか。調べてみる色んな基準が書いていますが、結局どれ?と思いますよね。個人的には色々書きましたが、ダウンってだいたい暖かいです(笑)デザインが好きでサイズ感を間違えなければ、ボリュームあれば暖かいので、安心してダウンライフを楽しみましょう!

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