シルバーのアクセサリーは気になるけど、「シルバー925って一体何のこと?」「シルバーのお手入れって面倒そう。。。」という人も多いのではないでしょうか。この記事ではシルバーとは何なのか、からお手入れ方法まで纏めてみました。
古代から重宝された金属「銀」
ファッションの世界ではシルバーという表現がメジャーであるが、言い換えれば金属である「銀」。この銀という金属は古代から非常に重宝されており、昔は「金」よりも高価な代物だったそうです。何と金に銀メッキを施したものまであったとか。今の時代で考えると非常に勿体ないですよね。。。
そんな銀も中世以降は銀山の発掘も盛んになり、どんどん価値は暴落、身近な金属へと変わってきました。今は閉山していますが、日本でも石見銀山は有名。石見銀山は自分も昔一度訪れたことがあるのですが、こんな過酷なところで働いていたのかと衝撃を受けた記憶があります。私たちが思っている以上に採掘仕事は大変なようです。
シルバー925の「925」って?
さて、アクセサリーで使われるシルバーですが、よく店員が「これはシルバー925ですよ!」と爽やかに伝えてくれることがありますよね。そもそも「シルバー925」とは何なのか。
シルバーの特性として、純銀つまり銀100%だと、金属として非常に柔らかいことが挙げられます。金属で柔らかいといえば金(ゴールド)なのですが、それに次ぐ柔らかさだそう。
柔らかいというのは、金属加工の面では非常にメリットであり、古代から様々な形で加工され活用されていたのですが、こと実用的かと言うと、丈夫さに欠けてしまいます。使っていて簡単に形が変わってしまっては使いづらくてたまったものではない。。。
そこで、銀に少し違う金属を混ぜることで、丈夫さも兼ね備えたシルバーが作り出されました。それが「シルバー925」。これは「シルバーが92.5%、他の金属が7.5%」のことなのです。純銀に比べ耐久性に優れているため、アクセサリーではこのシルバー925が一般的に使用されています。
ちなみに、「スターリングシルバー」という表記もたまに見かけますが、これはシルバー925と同じ意味です。
シルバーアクセサリーのお手入れは?
シルバーは大気に触れていると化学反応を起こしてしまい、黒ずみが出てきます。空気中の硫黄に反応しているそうですが、中世の貴族が銀食器を使用していたのは、毒がもられているのを化学反応で事前に発見できるようにしていたという説もあります。
ではそういった黒ずみを除去するのはどうすれば良いのか。これはシルバー925のみのアクセサリーかメッキのアクセサリーかで対応が変わってくるので要注意。
シルバー925のみで構成されているアクセサリーに関しては、メッキに比べると高価なのですが、お手入れの面ではメンテナンスがしやすいのが特徴。なぜならメッキが剥がれる心配をしなくて良いから。おおまかに分けて、シルバー磨きで磨く方法と溶液を使う方法があります。個人的にはなんとなく溶液に抵抗があり、いつもシルバー磨きで磨いているのですが、溶液であれば布が届かないようなところもキレイになるので、細かい所までピカピカにしたい人は溶液がオススメ。
以下のセットは自分も持っていますが、溶液とクロスがセットでの販売になっているので非常にお得。
メッキのアクセサリーに関してはメッキが剥がれてしまうリスクがあるため、こういったものが使えません。メッキのアクセサリーは研磨剤が入っていない布で使用後に拭いてもらい、大気に触れないように保管してもらうのが良いです。キラテリアという商品もメッキにはオススメ。
まとめ
お手入れに関しても紹介しましたが、銀が黒ずんでいく様子を「いぶし銀」と表現されえるように、それもまた一つの魅力です。持っているアクセサリーがピカピカで使いたいのか、それとも渋い雰囲気で使いたいのかで、敢えてメンテナンスをしないのも一つ。ちょっと面倒だなと思っていたメンテナンスも上手な付き合い方を見つけて、一生モノのアクセサリーに育てていけると良いですね。