徐々に秋を感じる季節になると、「今年のダウン、そろそろ気になるな。。。何を買おうかな」と半袖半パンで悩んでいる人もいるんではないだろうか?そんなお悩みのTOPにいるであろうCANADA GOOSEのスペックについて纏めてみたので、興味のある人は確認してほしい。
表生地
- 高い耐摩耗性
これは個人的にCANADA GOOSEの大きなメリットだと思っている。モンクレールを思い浮かべてもらうとわかりやすいが、ダウンジャケットの表生地は非常に柔らかいものが多い。これはダウンの軽さを活かす上で非常に重要な生地チョイスなのだが、その反面引っかけによる破れるリスクが非常に高くなる。めっちゃ高いダウンを買って、表生地が直ぐに破れてしまった。。。となっては笑うに笑えない。だがCANADA GOOSEの生地は非常に丈夫であり、摩耗にも非常に強いということは、経年劣化にも強いということである。つまりせっかく大枚叩いて買ったダウンが、あっという間にゴミ箱行きになってしまうリスクが非常に少ないということである。半面CANADA GOOSEのダウンは非常に重いのだが、これは丈夫さとのトレードオフの側面もあり、個人の使い方に左右される大きなポイントである。
- 耐久撥水加工
撥水機能はダウンには最低限必要な機能である。ダウンというのは鳥の羽毛であるが、鳥の羽毛が水に濡れた状態を想像してみてほしい。そんな羽毛が暖かい空気を含んでフカフカになるわけもない。つまり、撥水のないダウンを雨の日に着ると、少なくとも傘の守りから漏れてしまう腕は寒々しい結果になってしまう。ではCANADA GOOSEのダウンは耐久撥水なのだから十分ではないかと思うかもしれないが、そうでもない。
そもそも撥水性の上位互換に防水性がある。「撥水=水をはじく」だが、はじくだけで染みてはくる。一方で「防水=水を染みさせない」ため、雨には防水性が最強なわけである。2022年にもなると科学技術の進歩も凄まじく、防水性を兼ね備えた機能的なダウンも誕生しているため、上には上がいることにはなるが、ダウンとしての性能を考えると必要最低限は十分に兼ね備えていると思ってよい。
- 熱を逃がさず保持する&風を通しづらい
これもダウンとしては重要な要素である。ダウンは暖かい空気を羽毛の中にため込むことで、暖かさをキープしている。暖房をガンガンに効かしている締め切った部屋が最高なのと同じである。どっかの窓が開いており、網戸のみだと寒くて仕方ないだろう。そんな生地ではないということで、安心して着用できるということだ。
TEI THERMAL EXPERIENCE INDEX
CANADA GOOSEはどれくらいの厳しい環境でもダウンが着用できるのか、独自の「TEI(THERMAL EXPERIENCE INDEX)」という指標で参考指標を提示してくれている。日本で発売している主なモデルの指標は「TEI3」「TEI4」のどちらかが多い。
- TEI3…寒冷地のデイリー使いに適した保温性とシンプルなデザイン
- TEI4…北極圏で活動する人々のデータを基に開発。極寒地のデイリー使いに適した保温性を維持
。。。もしかすると今の日本人は自分を甘やかしすぎかもしれない。
フィルパワー
最近ダウンの指標として目にすることが多いかもしれないフィルパワー。この数値が高ければ高いほど羽毛の膨らみが大きい。要は少ないダウンの量でボリュームを出すことができるため、軽くて暖かいダウンが誕生する。では、CANADA GOOSEはどうなのか?
625フィルパワーである。
正直に言うと、かなり低い。。。3万円ほどのダウンでも700フィルパワーのダウンは普通に使われている現在、個人的には物足りない。勿論質が悪いわけではなく、日本で過ごす上で十分なのだが、1000フィルパワーというダウンもちらほら見かける中では、低いと言わざるを得ない。そのダウンである程度の嵩を出そうとすると、やはり重くなる。「軽くて暖かい」が代名詞のダウンで、やはり重いダウンというのは大きなデメリットである。
まとめ
ここまでCANADA GOOSEのスペックを見てきたが、どうだっただろうか。個人的にはスペックだけを見るとCANADA GOOSEのスペックはオススメできない。昨今機能的なダウンは沢山出てきており、スペックで上回るダウンはある。
とはいえダウンとしての暖かさは十分という事実もある。つまり、軽さを求めないよう人にとっては、デザインが好みであれば後悔することののない、ベストチョイスになるだろう。